歌人・馬場あき子による人気の能楽講座
日常世界を少しはなれ、ひのき香る能楽堂で究極の和の文化・能楽を味わってみませんか。歌人・馬場あき子が3回にわたって能の魅力をわかりやすく案内していきます。実演は、馬場あき子が最も信頼する能楽師・塩津哲生。能を愛する二人の「ドリームチーム」が、能楽の愉しみをたっぷり紹介していきます。ぜひ能楽堂で至福の二時間をご体験ください。
【解説】馬場あき子(歌人)
【出演】塩津哲生(シテ方喜多流)
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[第1回]能「海人」(あま)
房前の大臣は、海人であった生母の追善のため讃岐の志度の浦を訪れる。一人の海人から、我が子の出世のために我が身を犠牲にして、宝珠を龍宮から奪還した海人の話を聞く。海人は自分こそその海人、房前の母だと名のり海中へ消える。房前が供養を行うと、海人は龍女の姿で現れ、成仏を喜び、舞を舞う。
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[第2回]能「小鍛治」 (こかじ)
名工の三条小鍛冶宗近は亭より御剣を打つことを命じられたが、優れた相槌がいないため、稲荷明神へ祈願に出かける。一人の童子が現れ宗近を励まし、力を与えようと言い消え失せる。宗近が準備を整えて待つと、稲荷明神の霊狐が現れ相槌を努め、名剣小狐丸を打ち上げて勅使に捧げ、稲荷山へと帰って行く。
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[第3回]能「船弁慶」(ふなべんけい)
源義経は兄頼朝に追われ、武蔵坊弁慶らとともに西国へ向かう。途中、摂津の大物浦で、静御前を諭して都へ帰らせる。静は別れの舞を舞い、涙ながらに義経を見送る。一行の船が海上に出ると、にわかに暴風になり、平知盛はじめ平家一門の亡霊が現れる。知盛の怨霊は長刀で義経に襲い掛かるが、弁慶の祈祷により退散する。 |
馬場あき子(ばばあきこ)/歌人
1928年生まれ。歌誌「かりん」主宰。『九花』など歌集十数冊ほか著書多数。日本芸術院賞のほか、迢空賞、読売文学賞、毎日芸術賞、朝日賞など受賞。紫綬褒章受賞。新潟日報読者文芸選者、朝日歌壇選者、現代歌人協会理事、芸術院会員。古典、とりわけ能への造詣が深く、古典研究、評論面でも活躍するほか、新作能「晶子みだれ髪」「額田王」「小野浮舟」「影媛」を発表している。
塩津哲生(しおつあきお)/シテ方喜多流
1945年生まれ。十五世喜多流宗家喜多実の薫陶を受けた厳正な芸に重厚さを加えている。その確かな芸を伝えるべく1994年から流儀若手の指導を一手に担い今日に至っている。2007年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2008年には紫綬褒章を受章し、第29回観世寿夫記念法政大学能楽賞を受賞。十四世喜多六平太記念財団理事。重要無形文化財総合指定保持者。日本能楽会会員。
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