時代の共存
前世紀ダンス界ではダンス・シアターというスタイルが生まれ、今ではそのスタイルさえ内包した、コンテンポラリーダンスと言う名称で、様々なダンスの在り方が曖昧なイメージの元にくくられている。そしてその曖昧な線引きは、現代と言う垣根の無い情報流通時代を象徴するように“何でもあり”という更に曖昧な境地へと溶け込んで行く。そしてその“何でもあり”という曖昧な線引きこそ、行動の多様化に紛れて、質の多様化を生み出し、ここ日本における玄人と素人の曖昧な線引きを更に強調し、舞台芸術の質の低下に多大な影響を与えている。では行動(作品)が多様化する中、如何に質を保ち続ける事が出来るだろうか。その事を模索するために我々が行うべき事は、もう一度自らの専門分野に立ち返り、そのある制約という垣根の中の可能性を追求ー認識し、同時に他分野の専門家(玄人)との本質的コラボレーション(共同作業)を行うことではないだろうか。ここで言う本質的共同作業とは単なる役割分担ではなく、一つの課題、アイデア、コンセプトに対して、各分野からの意見を出し合い、ぶつけあう事によってしか生まれる事の無い作品を造りあげる作業である。舞台芸術に於ける創造性にとって最も重要な事、あるいは舞台芸術の本質は専門家同士の交流にある。何かを専門家に追求するもの同士が、その追及の過程で養った掛け替えのないものを、容易に分け与えるでもなく、閉ざし守ろうとするでもなく、与える事により得、得た事を与えるという連鎖の中に於いて、時代を共存しようとする事こそが真のコラボレーションである。
構成・演出・振付/金森穣
振付/Noism07
空間/田根 剛
音楽/トン・タッ・アン
衣裳/三原康裕
出演/Noism07=青木尚哉、石川勇太、井関佐和子、佐藤菜美、高原伸子、中野綾子、平原慎太郎、宮河愛一郎、山田勇気
製作/りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
Noism
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館が、舞踊部門芸術監督に金森穣を迎えたことにより、劇場専属のダンスカンパニーとして2004年4月設立。日本初、ヨーロッパスタイルのプロフェッショナル・ダンス・カンパニーとして、次々に発表する作品、企画はそのクリエイティビティの高さにおいて、日本のコンテンポラリー・ダンス界をリードし、常に各方面から大きな期待と注目を寄せられている。
■ www.noism.jp
構成・演出・振付/金森 穣
演出振付家、ダンサー。りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 舞踊部門芸術監督/Noism07芸術監督。ダンスカンパニーNoismを率いる。ルードラ・ベジャール・ローザンヌにて、モーリス・ベジャールらに師事。ネザーランド・ダンス・シアターU、リヨン・オペラ座バレエ、ヨーテボリ・バレエを経て、2002年帰国。2003年初のセルフプロデュース公演『no・mad・ic
project』に対して、第3回朝日舞台芸術賞「舞台芸術賞」、「キリンダンスサポート」をダブル受賞。2006年、第37回舞踊批評家協会賞、松山バレエ団芸術奨励賞受賞。自らの豊富な海外経験を活かし、革新的なクリエイティヴィティに満ちたカンパニー活動を次々に打ち出し、そのハイクオリティな企画力に対する評価も高い。
■ www.jokanamori.com
空間/田根 剛
東京生まれ。北海道、ヨーテボリ、コペンハーゲン、ロンドンで経験を積む。2004年、Noism04『SHIKAKU』の舞台装置を手掛け、建築・ダンス界をはじめ多方面から注目される。2005年、パリでDan
Dorell(イタリア人)・Lina Ghotmeh(レバノン人)と共に建築事務所DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTSを設立、同年手掛けた『新エストニア国立博物館設計案』が国際コンペティションで最優秀賞を受賞し、国際的な注目を浴びる(2011年完成予定)。その後『Landscape
Stories』がユダヤ博物館記念施設の国際コンペティション(ワルシャワ)にて優秀賞を受賞、mina perhonen パリ・コレクションの為の『Before
a space』(パリ)、写真家Gianni Ghidiniの為の展示空間『52 LUDLOW』(ミラノ)をはじめ、イタリア、中国、日本、フランスにてプロジェクトが進行する。国際的に著名な建築家の元で経験を積んだ彼らは、その豊かな国際経験と全く異なる多国籍な背景をもって、「文化/歴史/風土/文脈/時間/社会』に対して創造と批判の両極によるアプローチを試みている。
■www.dgtarchitects.com
音楽/トン・タッ・アン
9歳という幼い年齢でピアニストとして初舞台を踏み、幼年時代から音楽の厳しい指導を受ける。指揮者ならずともコンサートピアニストになるところを、卒業後全てをやめ、ソルボンヌ大学で演技の授業を取りながら英語を学ぶ。
しかし、20歳でジャズ・クィンテットを結成、古典音楽のバンドでオルガンを担当、ピアニスト兼作曲家としてフランス人女性歌手Michele
Atlaniと共にフランス各地で公演するなど、小さい舞台から大きなフェスティバルまで様々な形で音楽が再び彼の生活の中に蘇ってくる。
作曲家としての研鑽を積み、舞台作品ゴーゴリーの新作「結婚」(2002年)、モリエールの「ドン・ジュアン」(2003年)、オスカー・ワイルドの「サロメ」(2005年)に即興曲を提供する。しかし、ダンスへの愛情が彼を、Regine
Chopinotの「W.h.a」(2003年)、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスでの最初の公演となったCody Choiの「Mm」、Noism05「NINA-物質化する生け贄」(2005年)といったより大きなプロジェクトへと導いていった。2004年、Simon
Williamsとの共演S.W.A.T.Tを結成し、パリにて第1作「Constellation」を、その後、ロンドンにて「Nina's
Hidden Glass」(2006年)を発表。Aakanの名で、長年に渡り親しんできた英語とベトナム語のソングコレクション「Constellation」をリリース。アジア人としてのルーツ同様にクラシック音楽の経験と現代音楽、ポピュラー音楽、電子音楽などを融合し、すべてを極めて個人的な音楽言語の創作の中に取り込んでいく、という彼の音楽へのアプローチスタイルを反映したアルバムになっている。現在、5人のヒップホップダンサーと2人の人形使いをフィーチャーした、中国人振付家Gang
Pengの「Sur le Fil」を含むダンス作品プロジェクトとセカンドアルバム「Pandaemonium」の製作に取り組んでいる。
■www.aakenmusic.com
■www.myspace.com/aakenmusic
衣裳/三原康裕
ファッションデザイナー。多摩美術大学在学中より独学で靴づくりを始める。1996年浅草の靴メーカーの協力でオリジナルブランド「arci
doom」を立ち上げ、1997年ブランド名「MIHARA YASUHIRO」とする。1999年秋冬コレクションより、ウェアにも領域を広げる。同年SOSU社を設立、新店舗を表参道で展開。2000年春夏コレクションよりレディースウェアを発表。スポーツブランド・プーマとのコラボレーション、ミラノコレクションでの海外進出など、幅広い活躍で注目を集める。2006年2月のNoism能楽堂公演に衣裳を提供。
■www.sosu.co.jp
【各地公演情報】
静岡公演 2007/5/3(木)、4(金) 15:30
| 公演会場 |
静岡芸術劇場
「Shizuoka 春の芸術祭 2007」参加 |
| お問い合わせ |
静岡県舞台芸術センター TEL 054-203-5730 |
東京公演 2007/5/8(火)、9(水)、10(木) 19:00
| 公演会場 |
Theater1010 |
| 入場料 |
S・指定席¥5,500
A・指定席¥4,500
舞台上席(自由席整理番号付き)¥5,500
(税込み)
※演出プランの確定により、舞台上奥正面にも客席(自由席)を約80席設ける事になりました。
※舞台上席は、一般発売日以降、カンバセーション・チケットぴあ・イープラスのみでの販売となります。先行での取り扱いはございません。
※演出の都合上、5分前までにご入場いただけない場合、舞台上席へのご案内が出来なくなります。その際は主催者指定の指定席エリアのお席へのご案内となりますのでご了承下さい。
※未就学児はご入場になれません。小学生以上はチケットが必要です。 |
| 発売日 |
一般発売 2007/3/2(金) |
| お問い合わせ |
カンバセーション
TEL:03-5280-9996 |
| チケット取扱い |
・カンバセーション 03-5280-9996
・シアター1010チケットセンター 03-5244-1011(オンラインチケット)
・電子チケットぴあ
0570-02-9999(Pコード 374-895)
0570-02-9988(オペレーター対応)
・ローソンチケット
0570-084-003 (Lコード 34075)
0570−000−407(オペレーター対応)
・イープラス http://eee.eplus.co.jp
(携帯&パソコン)
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兵庫公演 2007/5/19(土) 17:00
| 公演会場 |
兵庫県立芸術文化センター 中ホール |
| お問い合わせ |
芸術文化センターチケットオフィス TEL 0798-68-0255
(10:00〜17:00 月曜休・祝日の場合は翌日) |
4月1日(日) 金森穣×三原康裕
Noism07新作の初演を目前に控え、衣裳を手掛けるファッションデザイナー三原康裕氏が新潟入り! 金森穣と共に今回の衣裳や、お互いのモノづくりについて語ります。
時間:17:00〜18:00
会場:劇場
入場無料・出入り自由
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