りゅーとぴあ舞台芸術フェスティバル "Le port de l'art (芸術のミナト)"



演劇にふれたことはありますか?
人間同士の関係性が断絶してしまい、殺伐とした事件が頻発する昨今。バーチャルなメディアが急発達し、コミュニケーションの能力の低下がさかんに指摘される今日。演劇の持つ力が見直され始めています。

このような社会環境のなか、りゅーとぴあでは新しい試みとして、「コミュニケーション」や「ふれあい」を通して、様々なジャンルのクリエイターの交流を図り、新しい演劇環境の場、才能交流・経験を積む場として、「交流」をテーマにして様々な角度から演劇にふれる「演劇祭」を開催いたします。
現在、新潟市内で「演劇祭」は行われていません。りゅーとぴあがこの時期に「演劇祭」を開催することにより、「新潟の演劇界の活性化」と「演劇を通した豊かな生活」を目指します。ひいては、この演劇祭から新潟の演劇人とりゅーとぴあで「新たな新潟オリジナル作品」が創造され、それが新潟の財産になっていくことを期待します。

ここで一つの成功例をご紹介します。
今日ではフランスのアヴィニヨン、英国のエディンバラに続く世界第三の演劇祭と目されるようになった、ルーマニアのシビウの演劇祭です。17年前、少数の劇団による公演だけのフェスティバルとしてスタートしたこの演劇祭は、いまや世界の70カ国からパフォーマンスが集まってくる巨大フェスティバルに育ちました。各国から観光客が集まり、この町を経済的にも文化的にも豊かに潤すようになっています。またフェスティバルを通して育ってきた俳優達も多数を数え、2008年には100人規模の俳優が登場する大スペクタクル作品が上演され世界的な評判になるなど、数々の成功を収めています。
その町に住む人たちが、人生を楽しみ人生を愛し、誇りをもって満足に生きていけること、これこそが「文化」というものが持つ力であり、その実現は、閉塞した現代の生活にうるおいと希望をもたらすものだと思います。

この演劇祭を立ち上げるにあたり、演劇をとおして、沢山の人々のふれあい、豊かな生活の再発見、そして地域の活性化が生まれる文化の土壌作りを目指してまいります。


ひとくちに「演劇祭」といっても、いろいろなスタイルがあります。

普段めったに見られない、他の地域の演劇を積極的に紹介するもの。
逆に、その地域の演劇だけを集めるもの。
その地域と、他の地域の演劇の両方を集めたもの。

また、前衛劇、一人芝居、シェイクスピアなどの、テーマによって集められた演目の演劇祭もあります。

このたび、りゅーとぴあで開催する「芸術のミナト☆新潟演劇祭」では演劇を通した交流と、新潟地域の演劇土壌の活性化、環境づくりを意図し、「地元劇団とゲスト劇団」、「現代劇と伝統芸能」、「作り手と観客」の新しい交流を図るスタイルづくりを目指します。

新潟で活動する地元劇団に併せて、高校演劇部の参加、りゅーとぴあの推薦劇団、ゲスト劇団との交渉を行い今回のラインナップとなりました。今回参加を希望してくださった地元の劇団を、全て紹介できなかったことは残念ですが、第二回以降、順に登場していただき、新潟演劇界の活性化に一役買っていただきたいと思います。

また、演目の紹介の他、演劇にふれる「ワークショップ」、ミニ・パフォーマンスの集まる「フリンジ公演」、新潟演劇人によるトークセッションなど、さまざまな角度から演劇に触れ、その魅力を楽しんでいただけるように考えております。ぜひ、実際に会場を訪れて、演劇の魅力にふれてください。

「芸術のミナト☆新潟演劇祭」は、二回目以降もさらに発展して、続けてまいりたいと存じます。
今後ともお力添えをぜひお願い申し上げます。