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『Le Fils 息子』おすすめポイントをお届けします!

9月29日(水)・30日(木)に上演が迫る舞台『Le Fils 息子』。日本初上演、家族三部作最後の悲劇的で普遍的な作品、ヒュー・ジャックマン主演で映画化が進んでいる…等々、実はいろんな魅力が詰まっているんです!9月12日に東京公演が終演し、劇評でも俳優陣の好演や作品の衝撃さが語られている本作の魅力を、りゅーとぴあ演劇スタッフよりお伝えします。

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フランスの2つの才能がおくる傑作!

―本作は、世界でも高い評価を得ていると聞きました。

そうですね。『Le Fils 息子』は世界13ヵ国で上演され、タイムズ紙など各紙で絶賛された傑作で、ヒュー・ジャックマン主演で映画化も決定しています。

 

脚本は、“現代においてもっとも心躍る劇作家” フロリアン・ゼレール。ゼレールは映画でも才能を発揮し、初監督作品『ファーザー』は2021年アカデミー賞に作品賞をはじめ6部門にノミネートされています。そして、主演のアンソニー・ホプキンスが主演男優賞、ゼレールは脚色賞を受賞しました。

 

演出は、今フランスで最も勢いのある若手演出家 ラディスラス・ショラー。『Le Fils 息子』初演のフランス公演でも演出をつとめ、高く評価されたんです。また、ショラーはゼレールの前作『Le Pére 父』でも演出を担当し、2019年の日本公演は読売演劇大賞・優秀作品賞など多く賞に輝きました。

 

フランス演劇界の2つの才能が再びタッグを組んだ傑作『Le Fils 息子』。日本初上演です!

 

互いを想いながら、すれ違う家族の物語

―本作はゼレール氏の家族三部作を締めくくる作品ですね。

『Le Fils 息子』は、思春期の絶望と不安に苛まれながらも必死にもがく息子と、愛によって息子を救おうとする父親を描いた家族の物語です。

 

両親の離婚で傷ついた17歳の少年二コラは、学校にも行かず、同居する母と折り合わず、再婚した父ピエールの新家庭に身を寄せます。ピエールは息子を救いたいと、二コラに真剣に向き合おうとしますが…。

 

お互いを想いながらもすれ違い反発しあう親子の姿は、誰しも自分の経験や家族のことを思い出さずにはいられない普遍的な物語です。

 

葛藤する父と息子に、父子俳優が挑む!

 

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―パリ初演でかなわなかった実の親子による上演が、日本で実現します。

その父と息子役を、岡本健一と岡本圭人の父子俳優が演じます。数々の演劇賞を総なめにし実力派俳優として活躍する岡本健一と、アメリカ最古の名門演劇学校を卒業し俳優として新たなスタートを切った岡本圭人。

演出のラディスラス・ショラーは、「彼ら父子の絆が、舞台上の父子の絆をより一層深く、鋭いものにしてくれることと確信しています。」とコメントしています。

 

息子・ニコラ役の岡本圭人は、インタビューで父との共演について「俳優として尊敬し、自分が小さなころから舞台で見ている人と仕事ができるのは夢のようです」と喜びを語っています。
そして作品について「この作品に巡り合えたことに運命を感じました。僕がこれまで歩んできた人生と、主人公二コラの人生とが重なり、彼の心情や言葉がまるで自分のことのように痛いほど理解することができました」とコメントしています。

 

ニコラの父・ピエール役の岡本健一は「誰もが考えてしまうであろう家族の物語です。子供達、親達が抱えている問題。お互いがどんなに理解しようとしても、その思いが伝わらない問題」と物語を受け止め、「これからを生きて行く世代の為にも、出来るかぎり沢山の方々に、この作品を伝えなければならないと思っています」とコメントを寄せています。

二人の俳優の挑戦が作品をさらに輝かせ、より一層その魅力を届けてくれることでしょう。

 

―8月末に幕を開けた東京公演の評判はいかがですか?

とても良い評価を受けています!

初主演ながら岡本圭人さんの繊細かつ存在感のある演技、岡本健一さんや母親役の若村麻由美さんはじめとしたキャストの好演、巧みな脚本、スタイリッシュな演出、シンプルながら効果的な美術など劇評で評判になっています。

そして、コロナ禍の中、無事に開幕されて本当に良かったです。キャスト・スタッフはじめ関係者が徹底した感染対策をとって舞台に臨んでいます。
作品は各地で上演を重ね、9月末に新潟にやってきます。どうぞご期待ください!

 

公演情報

『Le Fils(ル・フィス) 息子』

開催日時:9月29日(水)19:00、30日(木)12:00
※この公演は国および新潟県、新潟市のガイドラインに基づき、客席制限は行わずに開催いたします。
会場劇場
チケット: S席 8,800円、A席 6,800円、B席 6,500円、U25(B席) 2,500円
※公演時25歳以下の方対象(小学生以上)。ご入場時に年齢がわかるものをご提示ください。
※B席およびU25(B席)は見づらい場面が発生する場合がございます。

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