サクラ日記(雨水)
「桜丘」第1話の解説
第1話に出てくる「丘の上にあるあずまや」を描いた学生には、結構細かくイメージを伝えました。第1話で書いた
>古びた四阿(あずまや)が見えるが人々から注目されることもなくひっそりと建っている。
>舞台の屋根は寄棟(よせむね)で四阿と同じ形をしている。
というイメージだけではなく、木々に囲まれていて近づいたときにぱあっと視界が広がる感じ、一見古いがただならぬ気配を感じる、というイメージを伝えました。出来上がった絵は私の想像をはるかに超えており、思わず感嘆しました。

モデルはりゅーとぴあ能楽堂ですが、寂れている雰囲気にしたのは、こうはなりたくないという自戒を込めています。一番のポイントは能舞台の屋根が公園のあずまやと同じ形という点で、これはりゅーとぴあを設計した建築家・長谷川逸子さんから聞いた本当の話です(このことは令和4年のサクラ日記でも書きました)
第2話あらすじ
第1話の最後にツルが登場しましたが、その続きは別の動物も登場します。インターンシップの学生は可愛いキャラクターを描くのが得意ですし、お能のような世界観にしたかったので人間以外のキャラクターを登場させました。

このあと、動物たちの演奏を観ていた“はる”がこの様子を撮影しようとすると、動物たちが消えてしまう、と話が展開します。肉眼なら見えるけどカメラのファインダー越しでは見えない、というシーンを「観ないと消えてしまうんだ。カメラでは見えないよ。」と“つなぐ”が解説します。舞台芸術はその時その場でしか成立しない、録画・録音では伝わりにくい、という舞台芸術の性質を表現しました。

以上が桜丘のテーマとあらすじです。やっぱり文章で読むと分かりづらいですよね。でも、紙芝居ならすっと入ると思いますよ、絵がすばらしいので!
光り輝く学生たち
インターンシップ最終日も学生たちは絵の線一本一本を丁寧に描いてました。時間ギリギリまで作業をして紙芝居が完成しました。聞けば、いまは期末試験で勉強が忙しいそうで、春からは就職活動をするそうです。玄関まで見送ると、学生の背後から夕日が指していました。温かい光に照らされた若者たちがすごく頼もしい存在に見えました。これからのご活躍を心から願い、インターンシップが終了しました。
次回、サクラ日記啓蟄では出演者を発表予定。どうぞお楽しみに!
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