りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピア シリーズ


シリーズコンセプト



「なにもない空間」に咲き乱れるシェイクスピアの言葉

能楽堂は三間四方の本舞台と、橋掛かりから成る、簡素な舞台空間。

能・狂言というものは、その装置や所作からもわかるように、無駄なものを一切省いた中に深い象徴・イメージを秘めていて、観客の想像力に訴えかけてその深遠な世界を「見せて」きた。

能楽堂は、このそぎ落としの美学の結晶ともいえる舞台空間で、まさに「なにもない空間」。装置などで飾り立てたり説明したりすればするほど、目に見えない大きなスケールが失われてしまう。

見るものが想像力を駆使することで無限の世界が広がる、究極の劇空間なのだ。


そしてシェイクスピア。

16世紀末から17世紀初頭にかけ、英国で活躍したこの偉大な劇作家は、溢れるばかりの豊かな言語表現でも知られる。

激しく流転する登場人物の運命には、天体の運行が関与し、大地が、七つの海が、大自然が影響し、神々の意図が見え隠れする。この巨大な世界観を映し出すのが、言葉、言葉、言葉なのだ。

しかし、この大きな世界を、豪華絢爛な装置で飾り説明したり、あまりにも日常的なスケールで捉えてしまっては、その言葉の命が失われてしまう。


シェイクスピアのイマジネーションを、和の精神・手法で能楽堂という空間によみがえらせる試み、それがりゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズです。