りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピア シリーズ




シェイクスピア晩年の、ロマンス劇に分類される大抒情詩「冬物語」をそぎ落としの美学で大胆にカット、凝縮され簡素化されたその真髄を、イメージの力で展開する。

シチリアとボヘミアを結ぶ舟歌にのせて贈る、「冬物語−Barcarolle−」。





ストーリー

シチリアの王、レオンティーズは、幼なじみで兄弟のように敬愛するボヘミアの王、ポリクシニーズをシチリアに招くが、ふとしたはずみで愛する妻、貞淑な妃ハーマイオニとの不倫関係を疑う。

嫉妬に狂ったレオンティーズはボヘミア王の暗殺をはかり、信頼する家臣カミローにそれを命ずる。

カミローは王の暴虐に従うことができず、財産の全てを捨ててボヘミア王を逃がし、自らもボヘミアへ出奔する。

公衆の面前でハーマイオニの不義をなじったレオンティーズは忠臣たちの言葉に耳を貸さず、ボヘミア王の子供と決めつけた、生まれたばかりの王女を荒野に捨てさせ、とうとうハーマイオニを裁きの場に引き出す。

その苦しみで王子マミリアスは命を失い、その知らせはハーマイオニの息の根をとめた。
―レオンティーズは全てを失った。

そして、16年が過ぎる。

―長い長い後悔と苦しみの後、悲しみに閉ざされた世界に想像を遥かに超えるゆるしと調和が訪れる。




キャスト/スタッフ

出演/谷田 歩、中井出 健、山賀晴代、横山道子
荒井和真、田島真弓、福島美穂、南 拓哉、栗田芳宏
横山 愛、塚野夢美、塚野星美、住田 彩

ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 松岡和子
演出 栗田芳宏
衣裳デザイン 時広真吾(リリック)
ヘアメイク 佐藤 圭
小道具 後藤信子
能面制作 吉川花意
音響 武藤竜也(りゅーとぴあ)
照明 伊藤英行(りゅーとぴあ)
舞台監督 菊地雄介(りゅーとぴあ)
制作協力 滝北典子(オフィスサラ)
広報 小嶋香織
制作 星野睦
木澤美恵子
製作 りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)
協力 株式会社メジャーリーグ、劇団AUN
主催 (財)新潟市芸術文化振興財団




公演情報



新潟公演:りゅーとぴあ能楽堂
2005年9月7日(水)〜11日(日)
主催 (財)新潟市芸術文化振興財団
後援 新潟市教育委員会

東京公演:銕仙会能楽研修所
2005年9月18日(日)、19日(月・祝)
主催 (財)新潟市芸術文化振興財団




「冬物語」ルーマニア公演
[出演]
河内大和、中井出健、山賀晴代、町屋美咲 他

「シェイクスピア国際フェスティヴァル」(ルーマニア)招聘公演
「冬物語」劇場版08
ヨーロッパツアー&日本凱旋公演

[出演]
谷田歩、河内大和、山賀晴代 他

[公演]
ギュラ(ハンガリー)、オラーデア(ルーマニア)、クルジュ・ナポカ(ルーマニア)、 ボトシャニ(ルーマニア)、キシノウ(モルドヴァ)、グダンスク(ポーランド)、ノイス(ドイツ)
新潟・東京・兵庫




様々な方からコメントをお寄せいただきました!!

新潟市/菅野健太さん
能楽堂シェイクスピアシリーズは「マクベス」以来すべて観ています。その度にいつも驚くことが、舞台という空間の中で人間の世界を描き出す迫力です。観終わったあとに自分の中に戻ってくる開放感は上演中は自分がずっとその力にとりつかれていることの証明だと思います。一つひとつの言葉にその力が宿り、一つひとつの演技にその力が込められているからであると思います。

新潟市/加藤南さん
毎回毎回まったく違ったアイディアが出てき驚きがあります。能楽堂シェイクスピアで泣いたのも笑ったのも今回が初めてでした。役者が会話している世界にこんなにもお客さんを引き込んでしまうことは本当にすごいと思います。舟歌が流れたところは息苦しいほどの緊張でした。

弥彦村/高島弓さん
明かりが印象的に使われていておもしろかったです。この明かりは運命ですか? そうだとすれば一幕目は明かりにろうそくのようなゆらぎがあってもよかったかなと思いました。二幕の最後もパッと消えるのではなくすぅーっと消えると余韻がさらに深まるかと・・・とにかくよかったです。

神奈川県/野下正彦さん
無言の抱擁が涙を誘います。すべての恩讐がとけました。劇は劇中劇となり、円環を閉じていく様が見事でした。丁々発止のセリフのやりとりはまさにシェイクスピア。

東京都/鈴木恵理子さん
泣けるとは思わなかったので驚いた。ここ数年観た芝居の中で一番いいです。白石さんが好きで追っているうちに出会った企画ですが堪能しました。これからも質の高い本物の芝居を!

東京都/篠崎実さん
ハーマイオニー再生の場面がすばらしかった。普通どうやっても笑ってしまうところだが・・・儀式的な演出がうまくいっていると思った。

東京都/手塚拓也さん
美しい様式美、衣裳、動き、すべてが能楽堂という空間の中で一体となり見ている者をも冬物語の中へと引き込んだ。この物語は他人の言葉を信じられぬ男の絶望と再生の物語だと思います。このファンタスティックな物語が能と出会ったときに新しい色が生まれると思います。