ピアニスト・三浦謙司の音楽には哲学がある。

2021年の第122回東京交響楽団新潟定期演奏会で新潟の聴衆を虜にしたピアニスト・三浦謙司が、
「りゅーとぴあ・ピアノ・リサイタルシリーズ」に満を持して登場します。

2019年にアルゲリッチが審査委員長を務めるフランスの「ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール」で優勝し、
その名を世界に知らしめました。

作品の本質に向き合う覚悟に裏打ちされた、ムダのない洗練された演奏。
三浦の奏でる音色は極めて煌びやかでありつつも、外面的な美しさに留まらない葛藤がそこはかとなく感じられます。

一度は音楽の道から離れた者が、もう一度音楽家として歩むと決意した、その覚悟たるや、いかなるものか。
魂の演奏をお聴き逃しなく。

プログラム

ラヴェル：ソナチネ
M. Ravel : Sonatine

リスト：詩的で宗教的な調べ S173/R14 – 第3曲 孤独の中の神の祝福
F. Liszt：Harmonies poétiques et religieuses, S173/R14: III. Bénédiction de Dieu dans la solitude

リスト：ワーグナー – 楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」 S447/R280
F. Liszt：Wagner – Isoldes Liebestod from Tristan und Isolde, S447/R280

ショパン：バラード第3番 変イ長調 Op. 47
F. Chopin：Ballade No. 3 in A-Flat Major, Op. 47

ドビュッシー：ベルガマスク組曲
C. Debussy：Suite bergamasque

ブゾーニ：J.S.バッハ – 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 第5曲 「シャコンヌ」
F. Busoni : J.S Bach – Violin Partita No. 2 in D Minor, BWV 1004: V. Chaconne

※演奏曲目が変更になる場合があります。予めご了承ください。

音楽に対する信念を貫くために、一度ピアノをやめた男。
2019年ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール覇者となる。

(c)Jeremy Knowles

三浦 謙司（ピアノ）Kenji Miura, piano

2019年11月ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール優勝、新たな才能としてその名を世界に知られることになる。その結果、ウィグモアホール、ベルリンコンツェルトハウス、ラジオフランス大ホール、モスクワ国際音楽の家、 東京文化会館など世界中の数々の会場に招かれ、フランス国立管、モスクワ・ヴィルトゥオージ、新日本フィル、東京交響楽団、神奈川フィル、関西フィルなどと共演。ルール・ピアノ・フェスティバル、リヨン・ショパン・フェスティバル、別府アルゲリッチ音楽祭、東京春音楽祭など世界各地のフェスティバルからも招きを受ける。
1993年神戸生まれ。4歳から自らピアノを始め、13歳で単独渡英、ロンドン・パーセル・スクールに入学。2011年ベルリン芸術大学入学、クラウス・ヘルヴィヒ氏に師事。2012年夏、音楽の世界から一度離れることを決意、日本で様々な仕事をしながらボランティア活動にも参加。2014年4月ベルリン ハンス・アイスラー音楽大学に再度入学、エルダー・ネボルシン氏に師事。

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