韓国・シンガポール・中国（香港）の舞踊団を招聘してのフェスティバル。
城市当代舞踊団（CCDC）[中国・香港]は『Amidst the Wind』で参加。

『Amidst the Wind』は、芸術監督ウィリー・ツァオによって香港返還以後20年の城市当代舞踊団（CCDC）の作品から選び抜かれた最も爽快な舞踊の祝祭と言える。複数演目から構成された本作は、ツァオ自身を含むヘレン・ライ、サン・ジジアなどの香港の著名な振付家に加え、振付界の新星ノエル・ポンやドミニク・ウォンの近作が盛り込まれている。『Amidst the Wind』は、CCDCの本質を一つの作品として凝縮された公演である。

※演目等、内容に変更が生じる場合があります。

城市当代舞踊団（CCDC）[中国・香港]

創設者、芸術監督のウィリー・ツァオのもと、城市当代舞踊団（CCDC）は優れた現代舞踊作品を通して37年間、香港のみならず世界中の観客に感動と興奮を与えてきた。1979年に創設されたCCDCは、ツァオをはじめ舞踊界を牽引するヘレン・ライ、ムイ・チャクイン、プン・シウファイ、ユーリ・ンなどの振付家による200以上のオリジナル作品で高い評価を得ている。CCDCは、他分野の優れたアーティストや、海外アーティストとの革新的なコラボレーションも行う。
多様性と活気に溢れる香港の現代カルチャーの勢いと創造性を映し出すCCDCは、毎年5万人を超える観客に作品を披露する。1980年以来、香港を代表する舞踊団として、244回の海外招聘を受け、ロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントンD.C.、サンフランシスコ、モントリオール、シドニー、ブリスベン、アデレード、オスロ、コペンハーゲン、ロンドン、パリ、リヨン、ベルリン、ミュンヘン、シュトゥットガルト、プラハ、ローマ、フィレンツェ、ロヴェレート（イタリア）、カルミエル（イスラエル）、サンクトペテルブルク、モスクワ、ムンバイ、デリー、ウルムチ（新疆ウイグル自治区）、北京、上海、西寧、マニラ、東京、新潟、ソウル、釜山、シンガポール、台北など30を超える大都市の舞台やフェスティバルで公演を行ってきた。
CCDCはダンスの教育や発展にも力を入れ、毎年約40回にのぼるアウトリーチ公演や、毎年4万人の学生、観客を対象とした人気の舞踊コースを行っている。CCDCはまた、中国本土でのダンスフェスティバル開催にも携わる。1998年に設立された中国舞踊発展プログラムを通して香港と中国本土の若手アーティストを対象としたマネジメント、技術面でのサポートを提供。2004年にオープンしたCCDCダンスセンターは、若手アーティスト、学生、地域コミュニティーのための舞踊施設やプログラムを設置し、香港において重要な芸術活動である舞踊の継続的な発展に貢献している。
カンパニー助成：中華人民共和国 香港特別行政区政府

城市当代舞踊団創立者・芸術監督
ウィリー・ツァオ

photo: Ringo Chan

1979年に城市当代舞踊団（CCDC）を創設し、1989年から芸術監督を務める。2005年には、中国初となるプロのインディペンデントモダンダンスカンパニー北京雷動天下現代舞団を立ち上げる。2015年には中国舞踊家協会の理事に任命され、続く2016年には広東省舞踊家協会の副会長に就任。中国のモダンダンスの発展に尽くしてきたツァオは、1995年から中国の主要都市の大学、舞踊グループを対象にレクチャーやワークショップを頻繁に行う。
最も多作な中国人振付家の一人であるツァオは、哲学、歴史、オペラ、そしてチャイニーズロックに至るまで、幅広い中国文化からインスピレーションを得て制作を行っている。作品は30年来、多数の国際アートフェスティバルで発表され、数々の受賞歴を持つ。ツォアのこれまでの多大な功績、貢献は現代舞踊の発展に大きく寄与するものとして広く認められている。

photo: Cheung Chi-wai

photo: Conrad Dy-Liacco

photo: Ringo Chan

photo: Dominic Wong

NIDF2017 公式ウェブサイト

https://artscouncil-niigata.jp/nidf/program/ccdc