Noism×鼓童『鬼』(2023)

Noism×鼓童『鬼』(2023)チラシPDF
舞踊終了財団主催

Noism×鼓童『鬼』(2023)

開催日時
2023年12月15日(金)
17:00 ~ 18:20(開場 16:30)

2023年12月16日(土)
15:00 ~ 16:20(開場 14:30)

2023年12月17日(日)
15:00 ~ 16:20(開場 14:30)
会場
劇場

チケット料金・お申し込み

チケット
全席指定 : 5,000円
U25 : 3,000円
高校生以下 : 1,000円
お得な情報
U25
サービス情報
託児所赤外線補聴システム車いす
チケット発売日
会員...2023年9月13日(水)
一般...2023年9月16日(土)
会員制度
会員制度について
チケット取扱い
りゅーとぴあ(オンライン・電話・窓口)
りゅーとぴあオンライン・チケット
りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
025-224-5521(11:00-19:00/休館日除く)
◇オンライン&電話/発売初日11:00~
◇窓口/発売初日(会員先行・一般販売ともに)取扱いなし。残席がある場合には翌営業日11:00より取扱い開始
主催
公益財団法人新潟市芸術文化振興財団
お問い合わせ
りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
025-224-5521(11:00~19:00/休館日除く)

イベント内容について

新潟公演では、各回終演後に約30分間のアフタートークを開催いたします。

新潟公演のチケットをお持ちの方であれば、別日程でもトークのみの参加も可能です。
ご希望の方はチケットの半券をお持ちください。

12/15(金)17:00 金森穣×原田敬子
12/16(土)15:00 山田勇気+Noism1メンバー×鼓童メンバー
12/17(日)15:00 井関佐和子+Noism1メンバー×鼓童メンバー

INTRODUCTION

人間の根源的な姿でもある「鬼」
Noism Company Niigataと太鼓芸能集団鼓童。新潟発の作品が、好評に応え、今再び動き出す

2022年夏、新潟・さいたま・京都・名古屋・鶴岡の5都市で上演し好評を博した、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館の専属舞踊団Noism Company Niigataと、佐渡を拠点に活動する太鼓芸能集団 鼓童の初共演作品『鬼』が早くも再演決定!
新潟に暮らし、新潟を愛するメンバーが表現する新潟の「鬼」、そこにあるかもしれない金(精神の光)を求めて。
新潟から世界へ向けて同時代の創作を続ける両集団による話題作をどうぞお楽しみください。

[新潟]2023年12月15日(金)-17日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈劇場〉
[神奈川]2024年1月13日(土)-14日(日) KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉
[岡山]2024年1月20日(土) 岡山芸術創造劇場ハレノワ〈大劇場〉
[熊本]2024年1月25日(木) 市民会館シアーズホーム夢ホール〈大ホール〉

主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団
共催:BSN新潟放送・NST新潟総合テレビ・TeNYテレビ新潟・UX新潟テレビ21(新潟公演)
提携:KAAT神奈川芸術劇場(神奈川公演)
製作:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
協力:株式会社北前船
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業)| 独立行政法人日本芸術文化振興会

DIRECTOR’S NOTE(2022年初演時より)

金森穣

Noism×鼓童

新潟佐渡の太鼓芸能集団・鼓童と初めて共演する。過去にはチャリティー公演で同じプログラムに参加したことがあるし、鼓童のCDを買い漁り、聴き込んで、楽曲を用いて創作したこともある。勿論コンサートに赴いたこともあるし、佐渡の鼓童村に宿泊して、ワークショップをさせて頂いたこともある。そしてその都度「いつか共演したいですね」という話は続けてきた。
しかし鼓童もNoismも新潟から世界と勝負しているから多忙であるのは勿論、それぞれの芸術性や活動方針がある。何より、代表(芸術監督)同士の意志が合致しなければ、有意義な共演など望むべくもない。では有意義な共演とは如何なるものか。それは互いの過去の切り売りや、既知の技能による協調ではなく、共に未知に飛び込むような、互いの未来に繋がるような共演のことである

新潟をテーマにした作品

事の発端は2年前、私が“新潟をテーマにした作品”を創作したいと考えたことにある。Noismによる18年の活動の中で、幾度かその構想を抱いたことはあるけれど、今ひとつ自分の中で時宜を得て来なかった(確信を持てずにいた)。そこに浮上したのがNoism活動継続問題である。活動継続が決まっていなければ、本プログラムが新潟におけるNoism最後のプログラムになっていたわけで、上記した時宜がこの身に訪れたのである。
そして同時に、コロナ禍の芸術監督対談ということで、鼓童新代表の船橋氏(彼とは同郷同年代という奇縁もある)と話し合ったことも影響している。鼓童は新代表を迎えて新たな船出の時にある。Noismも来シーズンから新体制となる。共に過渡期にある、新潟を拠点とする2つの芸術集団による初共演のテーマは、「新潟」以外他にない。

オリジナル楽曲

今回の初共演にあたり、鼓童の既存楽曲ではなく、鼓童による新曲でもなく、敢えて作曲家、原田敬子氏に“オリジナル楽曲”を委嘱した。原田氏とは2年前、富山県利賀村で開催されたシアター・オリンピックスで初共演している。その時の創作が私に与えた影響は、今も私の精神に深く作用している。それが原田氏の楽曲が宿す精神世界によるものであることは勿論、芸術家としての原田氏が、その創造的挑戦によって私を触発してくれたことによる。
芸術家にとって挑戦とは、創作の別名に他ならない。けれどもそれを、自力で自らに課し続けるのは容易なことではない。そして他の芸術家から受ける触発ほど、己を超える原動力となるものはない。原田氏との本創作がNoismは勿論、鼓童にとっても芸術的な触発となることを確信している。そしてそれが冒頭述べたような、有意義な共演に繋がるであろうことも。

テーマは鬼

原田氏からの楽曲を待つ間、私なりに妄想を膨らませていた。原田氏の音を奏でる身体(鼓童)、憑依する身体(Noism)。その空間性(精神性)とは如何なるものだろうか。“漆黒の闇の中、蠢く身体が見える。まるで胎動の様に。すると突如闇が裂けて、眩い光が差し込んでくる。それは陽の光ではなく、岩壁の裂け目に現れた、光り輝く何かである”。念の為に記しておくが、これは私の勝手な妄想であり、この時点で原田氏の音楽は未聴である。そこに原田氏から作曲のテーマが届いた。“テーマは鬼”。
この国における鬼という概念には、驚くほど多様なバリエーションがある。神話や昔話は勿論、能に始まる芸能(鬼太鼓など)、日本画やアニメの題材にもよく用いられる。そして慣用句、接頭語に至っては完全に市民権を得ている。私は鬼を巡る旅に出た。そして程なくある研究書に出会う。それが鬼伝説(鬼という存在)の由来を金工師に求めるものであった。それは必然的に、日本各地の鉱山の歴史へとつながる。
鉱山と聞いて佐渡に思いを馳せない新潟県民はいない。この時点で鬼=鬼太鼓=佐渡=鉱山が繋がり、私の妄想(光のささない洞窟/裂け目に光り輝く何か)は、共時性を得たのである。そして金工師が山師、役行者に至るにおいて、鼓童(鬼太鼓)、新潟(佐渡)、Noism(修験道)、私のインスピレーションは収斂された。空間、音楽、そして身体を深く、深く掘り進めていく。その先(奥底)に、あるかもしれない金(精神の光)を求めて。

同時上演

本年2022年は、20世紀舞踊史を変えたと言われる天才プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフの生誕150周年にあたる。そこで、なんとなくストラヴィンスキーを聴き始めた。するとまた起きた。共時性である。20年前に帰国してからずっと、私の創作の基本テーマは「東西文化の融合」である。それがここ数年、さらに色濃くなってきていて、読む本、聞く音楽、抱く問題意識が、そのことに収斂されて来ている。その流れの中で入手し、丁度読んでいたのがピエール・ローティの『お菊さん』(1887)、オペラ『蝶々夫人』の基となった小説である。西洋人が見た東洋(日本)が、グロテスクな描写で描かれている。
昔の日本人にとって異邦人とは異形、すなわち鬼であり、神前式で花嫁が身に着けるのは角隠し(鬼隠し)である。そして何より、奇怪なストラヴィンスキーの音色で踊る舞踊家たちが、ロティが描写(蔑視)する日本人にリンクした。まるで人形のようなそれである。そして日本人ならお菊と聞けば、怪談・番町皿屋敷である。誰しも精神の奥深くに抱える愛憎。化けて出るほどの執念。これ以上は言わずもがな。本作品のタイトルは『お菊の結婚』、テーマは勿論、鬼である。

新潟から世界へ

最後に。新潟の芸術集団による、新潟をテーマに掲げた本作品が、国内各地の劇場との共同製作により、埼玉、京都、愛知、山形とツアーされることを嬉しく思う。しかし敢えて記せば、本作品は“新潟から世界へ”向けて創作される。それこそが、対岸の大陸に背を向け、東京の動向を気にしながら活動するのではなく、敢えて東京に背を向け、越後の寒風に屹立し、大陸に果敢に挑まんとする、新潟の芸術家の野心だからである。そしてそれこそが、鼓童とNoismが共有する、新潟の芸術家の志だからである。

CREDIT

『お菊の結婚』

演出振付:金森穣
音楽:I.ストラヴィンスキー(録音を使用)
衣裳:堂本教子
出演:Noism0、Noism1

 

Noism×鼓童『鬼』

演出振付:金森穣
音楽:原田敬子  演奏:太鼓芸能集団 鼓童
衣裳:堂本教子
出演:Noism0、Noism1

 

金森穣 Jo Kanamori  www.jokanamori.com
演出振付家、舞踊家。りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督、Noism Company Niigata芸術監督。17歳で単身渡欧、モーリス・ベジャール等に師事。ルードラ在学中から創作を始め、NDT2在籍中に20歳で演出振付家デビュー。10年間欧州の舞踊団で舞踊家、演出振付家として活躍したのち帰国。2004年4月、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督に就任し、日本初の劇場専属舞踊団Noismを立ち上げる。サイトウ・キネン・フェスティバル松本での小澤征爾指揮によるオペラの演出振付を行う等、幅広く活動している。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、平成20年度新潟日報文化賞、第60回毎日芸術賞ほか受賞歴多数。令和3年紫綬褒章。

原田敬子 Keiko Harada
作曲家。独自のアイデア「演奏家の演奏に際する内的状況を創造する」を軸に、異分野コラボレーションを含め、国内外の音楽祭や放送局、演奏団体やソリストにより委嘱を受けている。日本音楽コンクール第1位、山口県知事賞、芥川作曲賞、中島健蔵音楽賞、尾高賞、輝く女性賞ほか受賞。招聘個展は欧州と東ア諸国の他、2022-23年シーズンはカナダとブルガリアで予定。12年から日本の地域で育まれた音文化の美学を、新たな響きと身体表現により創造し、継承を促す「伝統の身体・創造の呼吸」団体代表。4枚の自作品集CDは国内外からリリースされている。東京音楽大学准教授、桐朋学園大学、静岡音楽館AOI講師。

堂本教子 Kyoko Domot
コンテンポラリーダンス、舞踏、演劇、歌舞伎、オペラなどの衣裳デザイン製作。1999年と2003年には、チェコ・プラハ カドリエンナーレ国際舞台美術展出展。00年文化庁芸術家在外研修として、バットシェバ舞踊団の衣裳デザイナーRakefet Levyに師事。99年伊藤熹朔賞奨励賞、第36回橘秋子賞 舞台クリエイティブ賞受賞。

Noism Company Niigata(ノイズム・カンパニー・ニイガタ) www.noism.jp
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館を拠点に活動する、日本初の公共劇場専属舞踊団。芸術監督は金森穣。プロフェッショナル選抜メンバーによるNoism0(ノイズムゼロ)、プロフェッショナルカンパニーNoism1(ノイズムワン)、研修生カンパニーNoism2(ノイズムツー)の3つの集団があり、国内・世界各地からオーディションで選ばれた舞踊家が新潟に移住し、年間を通して活動。2004年の設立以来、りゅーとぴあで創った作品を国内外で上演し、新潟から世界に向けてグローバルに活動を展開するとともに、市民のためのオープンクラス、学校へのアウトリーチをはじめとした地域に根ざした活動を行っている。Noismの由来は「no-ism=無主義」。特定の主義を持たず、歴史上蓄積されてきた様々な身体知を用いて、あらゆるismを再検証することで、今この時代に有用な新しい形に置き換え、現代人としての身体表現を後世に伝えていこうとしている。

太鼓芸能集団 鼓童 KODO www.kodo.or.jp
佐渡島を拠点に太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。1971年より「佐渡の國鬼太鼓座」として10年間活動ののち、1981年、ベルリン芸術祭でデビュー。以来53の国と地域で7,000回を超える公演を行う。なかでも、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」をテーマとした「ワン・アース・ツアー」は、世界各地で4,200回を数える。劇場公演の他、小中高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、多様なジャンルのアーティストとの共演、映画音楽等へ多数参加、本拠地・佐渡においては1988年より国際芸術祭「アース・セレブレーション(地球の祝祭)」を開催し、国際交流や地域振興にも寄与している。近年は石川さゆり、初音ミク、AI、元ちとせ、BRAHMAN、MIYAVIらと共演。読売巨人軍とコラボレーションや、オンラインゲーム「原神」の音楽にも参加。2023年には「幽玄」「アマテラス幻想」で歌舞伎俳優・坂東玉三郎氏との共演も行っている。

スタッフのひとりごと

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