読売日本交響楽団との共演に向けて。ヴァイオリニスト髙木凜々子にインタビュー。【後編】
interview
11月15日(日)に開催する読売日本交響楽団 新潟公演。今回ソリストを務める髙木凜々子さんにご自身の活動や公演への思いを聞いてみました。【後編】

東京に来れないファンにも演奏を届けるきっかけになったYouTube。
―――髙木さんはホールで音楽を届ける方法以外にも、YouTubeという場所で音楽を発信されています。その理由は。
髙木 : 「東京に住んでいないけれど(髙木さんの)演奏を聴きたい」「でもなかなか東京には行けないから、きっかけみたいなものがないか」と仰ってくださる方がいて。「じゃあYouTubeがあるから、それを観ていただけたら」というのが最初のきっかけで、2017年に始めたんですね。
本格的にYouTube用の撮影をするようになったのは新型コロナウイルスが感染拡大を始めた2020年からなんですが、実際にコメントを見ると「病気でコンサートには行けないけれど、こうして動画を観ることで毎日癒しをいただいてます」といったような、温かいコメントがたくさん来るので、それが私にとって発信する原動力になっていますね。
―――今回演奏されるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、YouTubeでも演奏動画を公開されていらっしゃいます。CDで音源を聴くだけでなく、映像を観て興味をもったり、そこから生のコンサートを聴いてさらに感じることもありますよね。
髙木 :やっぱり生のコンサートの方が、迫力や音圧がうわーっと伝わってきますよね。私がYouTubeやSNSで演奏動画を配信しているのは、動画をきっかけに是非コンサートに足を運んでいただきたいという強い気持ちがあるからです。
オーケストラにも負けない音量。秘密は弓?
―――楽器と弓はどういったものを使用していますか?
髙木 :ヴァイオリンは1702年製のストラディヴァリウス「Lord Borwick」を2020年から、弓は1830年代前半にパリで製作されたドミニク・ペカットを昨年から貸与していただいています。
ストラディヴァリウスは高音域が綺麗なのはもちろん、喜怒哀楽が音色で表現できるというのがありまして、表現の幅がかなり広いと感じています。さらにそこにドミニク・ペカットの弓を使うことによって音量も以前より1.3倍ぐらい大きくなり、より深い音が出せるようになっていると思います。音量はオーケストラのサウンドにも負けないんじゃないかと。(笑)余談ですが、「1万円のヴァイオリン」「10万円のヴァイオリン」と、この「ストラディヴァリウス」の弾き比べをしたんですよ。そうしたら1万円のヴァイオリンの音も、このドミニクの弓だと良い音がすると言われて。(笑)弓のパワーもすごいんだなって改めて思いましたね。

2年前の演奏から進化した、愛の深い音楽を
―――前回は2024年の1コイン・コンサートで新潟にいらしていただきましたが、その時のお客様や新潟の印象はどうでしたか?
髙木 : 前回は7月頃に行かせていただきましたが、お客様がとても温かく迎えてくれて。1,000人以上の方がご来場して聴いてくださって、すごく嬉しかったことを覚えています。帰る際には市場で私の大好きな牡蠣を食べて帰りました。(笑)
―――本当に盛り上がったコンサートでしたね。その時の入場者数が1,111人というゾロ目だったんですよ。
髙木 : そうでしたね!バックヤードの壁のサインにも「1111」と書いた記憶があります!
―――最後に、2年ぶりとなる新潟のお客様へメッセージをお願いします。
髙木 : 2024年の1コイン・コンサートに出演させていただいてから2年ぶりの新潟ということで、とても嬉しいです。さらに進化した髙木凜々子をお届けできるんじゃないかと思います。
また今回は、私の両親も所属する読売日本交響楽団との共演ということも楽しみです。思い入れのある協奏曲を演奏させていただくので、愛の深い、情熱たっぷりな音楽を楽しんでいただけたらと思います。




