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開幕迫る!Noism0+Noism1『アルルの女』/ 『ボレロ』

開幕迫る!Noism0+Noism1『アルルの女』/ 『ボレロ』の画像

りゅーとぴあの専属舞踊団Noism Company Niigataの夏公演、Noism0+Noism1『アルルの女』/ 『ボレロ』の開幕が迫り、劇場でのリハーサルも大詰めです。1人でも多くの人に見ていただきたい。そんな想いから、今作品の見どころをオフショットと共に、ご紹介!

【Noism0+Noism1『アルルの女』見どころ紹介】

\共依存が起こした悲劇/
新作『アルルの女』は、物語性の高い作品です。
『アルルの女』の物語自体に馴染みのない方も多いかと思いますので、ざっくりとした原作のあらすじをご紹介。

南フランスの農村にいる青年フレデリが主人公。フレデリはアルル地方で出会った美しい女に一途に恋い焦がれます。しかし家族は、農家の娘で幼馴染のヴィヴェットと結婚してほしい。そんな家族の願いをよそに、フレデリは“アルルの女”を想って食事も喉を通らない日が続きます。そこへ馬の番人がやってきて、その女は自分のものだと言います。
この事実を知ったフレデリは彼女を諦め、幼馴染のヴィヴェットと結婚しようと決めます。
しかし、馬の番人が“アルルの女”と駆け落ちを決めたことを知り…

バレエやオペラで上演される『アルルの女』は、青年フレデリと幼馴染のヴィヴェットを主軸とした物語が多かったのですが、Noism版『アルルの女』では家族の存在、村の人々の存在、そのコミュニティに着目しています。
それは、現代社会の問題を浮き彫りにしているようにも感じられます。

【相関図】

開幕迫る!Noism0+Noism1『アルルの女』/ 『ボレロ』の画像

身体表現は時に、心の奥底にある複雑な感情を、言葉以上に雄弁に描き出すこともあります。
眼差しの向け方、頭の位置など、単なる動きだけでなく、感情や内面が身体を通して表現されていくので、踊りをみながら、この場面はどんなことを表しているのか。何を伝えようとしているのか。解釈は実際に舞台を見ていただく皆さん次第です。
言葉がないからこそ、楽しめるポイントだと思います。

Noism版『アルルの女』は、原作を参考に創り上げられていますが、原作とは少し異なるオリジナルの要素もあります。いびつな家族が織りなす、この作品が、観る人それぞれの心に、どのような物語を映し出すのか、ぜひ劇場で体感してください。

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【Noism0+Noism1『ボレロ―天が落ちるその前に』見どころ】

\劇場版・新演出での上演/
この作品は、元を辿ると新型コロナウイルスが蔓延した2020年に“公演の記録映像の配信”ではなく、この社会状況下だからこそ生まれる“映像で観ることを前提とした舞踊作品”として創作したNoism初の「映像舞踊」として『BOLERO 2020』が公開されたことから始まります。

映像版舞踊『BOLERO2020』

その後、2023年には映像版とは異なるコンサート版『Boléro』を「りゅーとぴあジルベスター・コンサート2023」にて初演。原田慶太楼氏率いる東京交響楽団の生演奏でコンサートの締めくくりに登場、好評をいただきました。そして、昨年東京・池袋で開催された「サラダ音楽祭」(2024)にて再演。大野和士氏率いる東京都交響楽団の生演奏で共演し、コンサートホールを熱狂の渦に巻き込みました。

そして今回は、『ボレロ―天が落ちるその前に』として、劇場版新演出でお届けします!
ここで、疑問に思いますよね。新演出と言っても何が違ってくるの?と。
大きく変わるのは、踊ることができるスペースが広がることです。
コンサートホールでのオーケストラとの共演では、アクティングエリアという舞踊家達が動けるスペースの後ろにオーケストラが並んで生演奏をするため、かなり限られた空間での上演でした。
これが劇場版の演出では、オーケストラがいないため、使える空間がグッと広がります。そのことにより、舞台上で出来ることの幅が広がるのです。
これまでの上演は9人の舞踊家で上演していましたが、劇場版では2人増えて、11人の舞踊家で上演します。
今回は生演奏ではないのですが、劇場という空間を最大限に活用した、熱気と迫力のある作品に仕上がってきています!
コンサートホールでの上演を見たことがある方もない方も、存分にお楽しみいただけるようになっていますので、どうぞお見逃しなく!

今回の2作品は、ただ悲しみや喜びを伝えたりするだけではなく、物事の表面的な部分ではない、その奥にある本当に大切なことや根っこを考えるような作品に仕上がっています。
劇場で過ごす時間というものは、非日常に連れていかれる空間、何か特別な時間。というだけではなく、毎日の生活がちょっと楽しいものになる。実は、日常生活の延長線上に存在する時間なのではないかと思っています。

劇場にてお待ちしております!

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★特設サイト Noism0+Noism1『アルルの女』/ 『ボレロ』

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