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新潟市ジュニア音楽教室

新潟の音楽文化のすそ野を広げる「ジュニア音楽教室」

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3つのジュニア音楽教室に取り組む

りゅーとぴあは新潟の子どもたちに音楽を学ぶ場を提供することにも積極的に取り組んでいます。新潟市の主催により、現在、公立では国内でただ一つという「ジュニア邦楽合奏団」と、「ジュニア合唱団」「ジュニアオーケストラ教室」の3つのジュニア音楽教室を実施。いずれの教室も音楽を通して子どもたちの感受性、創造性、表現力、人間性を養い、新潟市の音楽文化向上の担い手育成を目的としています。多感な青少年時代に故郷の仲間と一緒に音楽に打ち込んだ経験は、その後の人生の豊かさにもつながっています。

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ジュニア音楽教室 紹介ムービー

新潟市ジュニア邦楽合奏教室

日本の伝統楽器である箏・三味線・尺八の奏法を学び、邦楽合奏を目指す子どものための教室。小学2年生から高校3年生まで、現在約40名が在籍しています。より質の高い演奏を市民はじめ多くの聴衆に提供するため、常に演奏レベルの向上に努めており、稽古を通した仲間づくりの場にもなっています。
子どもたちの邦楽への関心の薄さを危惧する声を受け、新潟市は1994年、ジュニアを対象にした「箏や三味線に親しむ教室」を邦楽推進事業の一環として開催。翌95年、より本格的な「ジュニア邦楽教室」を箏のみで開設しました。96年には三味線、97年には尺八を加え、「新潟市ジュニア邦楽合奏教室」に改称。現在に至ります。
入団時はほとんどが未経験者か初心者。楽器ごとに基礎を学ぶグループレッスン「単科教室」を経て初級・中級・上級の合奏教室で練習しています。近年は作曲家の川崎絵都夫氏に作品を委嘱し、毎年定期演奏会にて初演してきました。
流派を超えた指導に主眼を置き、子どもたちに邦楽の楽しさを伝え、演奏活動による邦楽の普及に寄与しています。

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新潟市ジュニア合唱団

1970年から活動していた「新潟市児童合唱団」を引き継ぎ、90年、新潟市主催の合唱団として発足。98年、りゅーとぴあの開館に伴い公益財団法人新潟市芸術文化振興財団に主管が移り「新潟市ジュニア合唱団」になりました。
小学2年生から高校3年生まで、現在約100名が在籍。スタンダードな合唱作品から振り付け、衣装、照明にもこだわった合唱ミュージカルなどにも挑戦しています。上級生による下級生へのサポートシステムがあり、小学校低学年でも安心してレッスンが受けられる環境。小学2~4年生は簡易な楽曲を用いての声づくり、リズム、音程、表現力の基礎を養います。小学5~高校3年生は下級生へのサポートと共に、合唱の基礎訓練と演奏会に向けてより高度な合唱曲の練習を行っています。
宗教曲などのクラシック音楽、日本の歌、ポピュラー、合唱ミュージカルなどレパートリーは多彩。7月の定期演奏会や県内市内の少年少女合唱団との交流演奏会、新潟市主催イベントをはじめ、りゅーとぴあ専属オルガニスト、東京交響楽団、新日本フィルとの共演、作曲家・宮川彬良氏のアンサンブル・ベガ公演への出演など活発に活動しています。

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新潟市ジュニアオーケストラ教室

1973年から新潟市には公民館で活動する「新潟市ジュニアオーケストラ」がありましたが、ヴァイオリン教室の生徒や高校の吹奏楽部員など楽器経験者のみを対象にしていたため、慢性的な団員不足に悩まされており、活動も停滞していました。77年、音楽文化会館がオープンしたことを機にいったん解散。80年、「初心者も基礎から指導してオーケストラメンバーに育てる」という全国でも先進的なシステムの教室として再始動しました。
小学4年~高校3年生までが対象。現在約100名が在籍しています。楽器の基礎指導を行う15の「単科教室」と、小・中学生中心の初級合奏「A合奏教室」、中学・高校生中心の上級合奏「B合奏教室」の2つのオーケストラがあり、最短4年で有名楽曲を演奏できるまでになるカリキュラムを各楽器に完備。年間3つの大きな演奏会を開催するほか、全国の公立ジュニアオーケストラとの交流も盛んです。3年に一度「ジュニアオーケストラ・フェスティバル」を開催し、互いの演奏を聴き合い、切磋琢磨しています。

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学校外で音楽活動をする場として充実を図る

兄弟姉妹で参加している団員・メンバーが一定数あることは、ジュニア音楽教室に対して評価をいただいている証。かつての団員が親となり、自身の子どもを入団させる例もあることから、世代を超えて音楽を楽しく学ぶ環境を提供できていると言えます。ジュニア音楽教室出身者には全国レベルで活躍できる音楽家や、各教室の指導者もいるなど実績を出しています。
近年、少子化や不景気の影響などで参加者は減少傾向。特に多くのパートを維持しなければならないジュニアオーケストラ教室の団員不足は深刻です。ただ学校現場では今後、部活動そのものがなくなると言われています。そうした中、学校外の活動としてジュニア音楽教室の存在価値は高まってくるでしょう。音楽活動をしたい子どもたちの良き受け皿として機能し、学校外での安心できる居場所としてジュニア音楽教室に参加してもらえるよう、これからも活動内容の充実に力を入れていきます。

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