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「プロのオーケストラにも、負けないものがある」。ジュニアオーケストラ団員インタビュー!

「プロのオーケストラにも、負けないものがある」。ジュニアオーケストラ団員インタビュー!の画像

小学4年生から高校3年生までの100名以上が活動する新潟市ジュニアオーケストラ教室。2022年の夏はメンバーたちにとって、これまでで一番熱い夏になるに違いありません。
8/21(日)ジュニアオーケストラ・フェスティバル9/4(日)第41回 演奏会と2つの本番を目前に、ますます熱気を帯びるジュニアオーケストラの練習を、広報スタッフが覗いてきました。お話を聞かせてくれたのは別森奏太さん(高2・インスペクター)です。

最初は音を出すのも大変。目標に向かって努力することを学びました。

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――別森さん、とても珍しい苗字ですね。日本に数件しかないんですって?

別森さん そうなんです(笑)。富山由来の苗字と聞いています。
わが家は父がヴァイオリンを、母がコントラバスを演奏する、音楽好きな家族です。ぼくは中学校で吹奏楽部に入ってサックスを始めました。中2のときにジュニア音楽教室のスプリングコンサート※を聴いたことがきっかけで、同世代の演奏にわくわくして、ジュニアオーケストラ教室に入団を決めました!

※ジュニア邦楽合奏団、合唱団、オーケストラ教室の演奏を同時に楽しめる、一年に一度のコンサート。

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――楽器はホルンを選びました。

別森さん ホルンはオーケストラの要所要所に出てきて強い憧れがあったんです。大きな音で格好よく演奏したいと思いホルンを選んだのですが、中2で始めたのも遅かったですし、最初は音も出なくてとても大変だったのを覚えています。
でも、上手な先輩に追いつこうと目標を立てて必死に練習し、単科からA合奏、B合奏へとあがっていきました。

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――今はインスペクター(以下インペク)を務めていますね。

別森さん 高1秋~高2夏は何かしら役職に就かねばならず、自分で手を上げてインペクになりました。
インペクは部活でいう部長みたいなもの。団のまとめ役で、メンバーを代表する大切な役割です。先生や事務局からの指示をメンバーに伝えたり、公演チラシに曲紹介を執筆するなど、さまざまな仕事があります。やりがいはあるけれど、忙しいのが悩ましいです(笑)

辛いことは何度もあったけど、辞めようと思ったことはありません。

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――学業との両立は大変では?

別森さん 高校では吹奏楽部に所属し、また勉強でも課題が多いので、ジュニアオーケストラとの両立はやっぱり大変です。「忙しくて音楽なんてやっていられない!」と落ち込むこともあります。

モチベーションが落ちた時は、まず休む。美味しいものを食べる。よく眠る。これが基本です。
それから、ホルンの格好いい曲を聴いて「いつか自分もこれを吹くんだ」と想像するとモチベーションは自ずと回復するから不思議です。ちなみにぼくにとっての格好いい曲はチャイコフスキーの4、5、6番、マーラーの1番、5番などです。

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――ジュニアオーケストラを辞めようと思ったことは?

別森さん 辛いことは何度もあったけれど、辞めようと思ったことはないですね。
ひとつのことを長く続けるには「好き」な気持ちが大切です。これがないとモチベーションを保てません。今日まで辞めずに続けてきて、やっぱり音楽が好きなんだなあと思います。

勇退される永峰先生に、最高の演奏をプレゼントしたいです。

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――さて、いよいよ夏の公演が近づいています。

別森さん はい。今日は指揮者の永峰先生が来てくださって、本番さながらコンサートホールで練習をしました。みんな気合いが入っていますよ!合奏練習では回を重ねて周りの音を聴けるようになってきました。団員一人ひとりがお互いの音を聴き、うまく合わせていけたらと思います。
結局オーケストラは一人で演奏できるものではないから、コミュニケーションが大切です。みんなで練習して、活発に議論も交わすことで、音も気持ちも一つにしていきたいですね。

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永峰大輔先生(B合奏指揮者)

――永峰先生はどんな方ですか?

別森さん 音楽に情熱を持った素晴らしい先生です。ぼくたちを子ども扱いせず、厳しい面もありますが、それ以上におもしろくて親しみやすい方でもあるので、団員は皆信頼しています。

これは優れた指揮者の共通点かもしれませんが、団員のモチベーションをうまく高めてくださいます。音楽って繊細なもので、気持ちが落ちていると音に出てしまう。永峰先生は常に団員のやる気が出るよう気を配ってくれるから、前向きな演奏ができます。
永峰先生は9/4(日)の演奏会で勇退が決まっています。名残惜しいですが、最後に最高の演奏をプレゼントしたいですね。

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ホルンケースには「TEAM DAISUKE」のステッカーが入れてある。

――8/21(日)開演 ジュニアオーケストラ・フェスティバルについて教えてください。

別森さん 全国のジュニアオーケストラが一堂に会し、演奏を通して交流を深める3年に一度の一大イベントです。北から仙台市、新潟市、東京都江東区、三鷹市、浜松市、豊田市、岡山市の演奏を一挙に楽しむことができます。各都市から集まった次代を担うジュニアたちの熱演は、プロにも決して負けません。新潟市ジュニオケはエルガーの「威風堂々」と、チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」を演奏します。ぜひ楽しみにしていてください。

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※2016年開催ジュニアオーケストラ・フェスティバルの様子

――他県のジュニアの演奏も楽しみですね。

別森さん ぼくもチャンスがあれば全て聴こうと思っています。実は5月に行われたリーダー会議で、岡山市の高3男子と仲良くなりました。LINEを交換したら僕と同じ鉄道好きなのが分かって大いに盛り上がったんです(笑)
全国の同世代の仲間と出会えることが醍醐味のひとつでもあります。8/21(日)の本番で再会できるのを楽しみに心待ちにしています。

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※過去の定期演奏会より

――その二週間後、9/4(日)には定期演奏会が行われます。

別森さん ジュニアオーケストラ・フェスティバルで演奏した「ロミオとジュリエット」を、ここでも演奏します。シェイクスピアの戯曲を元にした曲ですが、例えば決闘の勇ましさや、悲劇的な旋律、切なく美しいメロディなどが次々に出てくるところに注目です。ぼくたちの集大成となる演奏をぜひお聴きください。会場でお待ちしています!

 

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夏の本番を目前に、静かな闘志を燃やす別森さん。彼の話からは、音楽への深い愛情と、最高の演奏をお客様に届けたい気持ちがひしひしと伝わってきました。聴く人の心の中に生きる力が湧いてくるような、素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。

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