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ライバルはNetflix!和のエンタメを切り拓く薫風之音~ステイ・アット・ニイガタ・コンサート~

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新潟ゆかりのアーティスト12組が2日間に渡って出演するステイ・アット・ニイガタ・コンサート。今回出演するアーティストのうち2組にフォーカスした記事の第2弾をお届け!新潟だけでなく、全国にファンが生まれている和楽器エンターテインメントユニット・薫風之音。「お客様に楽しんでもらいたい!」という想いを胸に新たなフィールドを開拓し続けてきた彼らが、「愛」と「ユーモア」を貫いてきた背景とは…?

薫風之音(くんぷうのおと)

箏をスタンディングで演奏するスタイルを確立した藤崎浩子(箏)さんと、司会もこなすオールラウンダー 鯨岡徹(尺八)さんによるユニット。さまざまなイベント会場に出没し、毎日投稿するTikTokやYouTubeでも活動中で、動画制作が趣味になりつつあるという。新潟市ジュニア邦楽合奏教室で指導もしている。
最近「寺泊中央水産 まるなか」に出かけ、藤崎さんはおいしそうな海鮮丼に新鮮なアジのたたきを、鯨岡さんは大好きなカニをたらふく食べたそう。
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詳しいプロフィールはこちら

 

覚醒するか、気絶するか。どちらかだと思っています。

―活動のテーマはを教えてください。

藤崎さん 従来の既存の曲だけじゃなく、「自分たちだけの新しいオリジナル曲をやる」というテーマを掲げて活動してきました。着物を着て赤い毛氈の上で伝統的な音楽を演奏するという従来の箏(こと)と尺八のイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんし。

鯨岡さん そうだね。僕らは従来のイメージとは異なった新鮮な発見をしてもらえる方が100人の中に1、2人でもいるといいなと思っています。そもそも和楽器に対して馴染みがないと思うのですが、僕たちの活動はそれに対するチャレンジなんですね。だからこそ、地域密着で活動したり、最近の曲を演奏してショッピングモールとかの身近なイベント会場で演奏することをとても大切にしています。
あと、距離感のある楽器の音色に触れたら覚醒するか気絶するかのどちらかだと思うんです。初めてのものに触れた瞬間って、だいたいの場合気絶する(眠くなる)と思うんですよね(笑)。江戸時代風の音楽を作るより、現代の人々に伝わる曲、そして今の自分たちが感じているものを音楽にしていくことをすごく大事にしています。

 

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ショッピングモールにて。POPSなど馴染みのある音楽も織り交ぜてお届けします。

 

藤崎さん 薫風之音を結成する前は、「自分の演奏を聴いてもらいたい!」っていう思いがすごく強かったんですけど、鯨岡さんと薫風之音を結成してからは、自分の思いをぶつけるだけじゃなく「どうお客さんに楽しいと思ってもらえるんだろう?」と重点的に考えるようになりました。今も二人でいつも考えてて、自分たちの良さも出しつつ、それをお客さんにも楽しんでもらうのが一番だと思っています。

鯨岡さん 昔、お世話になっている方から演奏が終わった時に「頑張ってるね。でもサービス精神がもうちょっと足りないな」と言われて、「あ、こっちが思いっきり楽しくやってるつもりでもサービス精神がもっと必要なんだな」と気付かされたこともあります。イベントで僕らの次がアイドル、RYUTistさんだったりすることもあるんですよ。なので、そのパフォーマンスからお客さんと客席とステージでつくる雰囲気や一体感をみて勉強しています!これは、僕らが演奏する楽器の認知がマイナス状態からスタートしているので、潔く実行できたのかもしれないです。ゼロに近い状態だったからこそ、いろんなことにチャレンジして「知ってもらおう」っていうハングリー精神で挑んでこれたのかもしれない。

 

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「何でも聞いてください。何でもお答えします(笑)」。インタビューは和やかに進みます。

今の自分たちだから奏でられる音、オリジナル曲への熱意

―オリジナル曲はどんな風に作っていますか?

藤崎さん ひねり出して作っていますよね(笑)。

鯨岡さん そうですね~。最初のアルバムは作りたい曲があって製作して、完成した時は「俺天才!」と思っていました(笑)。でも、2枚目以降になってくると、コンサートを想定してこの瞬間に入れたいって思う曲を想定して作ったり…。4枚目は、アルバムを作る目的で作りました。自分たちはどんどん新しい曲を作れる天才ではないけれど、必死に頑張って生み出した曲については、楽しいものを提供したいという想いが詰まっていますね。

藤崎さん アルバムを4枚出したんですけど、紆余曲折してたよね。1枚目のアルバムができた時は、「これは本当にいいものができた」「これはすごく誇れる作品だ」と二人で思っていましたが、実際のところ反応があまりなくて…。自分たちでは箏と尺八の綺麗な音色をお届けできたかなと思っていたのですが…。

鯨岡さん 1枚目の評価がいまいちだったので、2枚目のアルバムを作った時は琵琶と一緒に演奏して、3枚目の時はピアノとかパーカッションも盛り込んだりしたんですよ。でも逆に「1枚目のアルバムが良かったのにどうしてそんなにたくさん音を増やしたの!?」という声が届いて! 1枚目のアルバムの時に欲しかった声や、アルバムを出した時の反応って、自分たちの望むものはなかなか手に入らないですね(笑)。それを目指して頑張っていくしかないっていう。
だから、コンサートでもお客様に手拍子してもらったり、従来の和楽器の方たちがやらないことをしているよね。伝統を守る、未来につなげていく仕事も必要だし、時代とともに変わっていけるのが日本の楽器だと思うんですよね。和楽器が「ある特定の時代のために存在してる楽器ではない」と思っていて、和楽器も時代の流れとともにあるよって伝えたいです。

藤崎さん きっと私たちは、江戸時代の伝統的な音楽が好きって言うよりは「楽器が好き」なんですよね。だからその楽器で自分たちにしっくりくる音楽を作って演奏するのが一番かなと思ってます。

鯨岡さん 僕たちの曲を聴いてマンガを描いた方もいたので、そういう反応があると本当に嬉しいです!「なでしこドレミソラ」第3巻の作者のこぼれ話に、僕らのことを取り上げてくれたんですよ。そういうのがあって、登場人物のことを思って曲を書こうという話もしてね。

藤崎さん そうだね~!

 

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4枚目の作品「烈風の抄」を手に、これまでの歩みを振り返ります。

「綺麗」「すごい」「楽しい」の声が活動のエネルギー

―YouTubeやTikTokでも演奏活動の幅を広げています。

藤崎さん コロナ禍でコンサートやイベントが軒並み中止・延期になり、何ができるか考えたときに、以前から少しずつ始めていたSNSでの発信に力を入れるようになりました。TikTokは2021年2月から始めたんですけど、毎日投稿しています。

鯨岡さん やめたら悪いなと思うくらい反応があるよね(笑)。

藤崎さん やっぱり1番見てくれているのは、中学生や高校生ですよね。素直に、綺麗とかすごいとか楽しいとかコメントをくれるのですごく嬉しいです。SNSをみて、時々県外の方がコンサートホールにいらっしゃることもあるんです!

鯨岡さん 時々来ちゃうんですよ(笑)。ビックリするんですけど。本当にありがたいです。YouTubeとかで知ってもらえて。

藤崎さん 一番人気があるのが、1枚目のアルバム収録曲の『月ノ雫』で、販売している楽譜も欲しいというお声をいただくこともあります。箏や尺八をやっている人がよく演奏してくださっていますね。

鯨岡さん 嬉しいよねぇ~。他の人が演奏してくれるなんて、本当にありがたい。

藤崎さん だからSNSが発達してきて、地方とかあんまり関係なくなってきていると思うんですよ。地方からでも世界に発信できて、同じ土壌に立てて。いまだって顔出ししないアーティストもいますもんね。

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オンライン配信用に撮影する藤崎さん。コロナ禍で活動が一気に加速しました。

 

鯨岡さん よく言われるもんね。「今日はこのまま東京にお帰りですか?」って。「すぐそこに帰りますよ」ってお話して(笑)。Tiktokでもたまにあるもんね。

藤崎さん 昨日もコメントで「え、新潟なんですか?うそ、会ってみたい!」ってお声をいただいて。あとはこの間小学校に来てくれた方も気づいてくれたり。

鯨岡さん それめちゃくちゃうれしいんですよ!TikTok始めた時にそういう反応がちょっとはあるかな?って思っていて、学校公演で見てくれた子どもたちが動画をみて気づいてくれて「この間来てくれましたね」って言ってくれるのが本当に嬉しいです。

藤崎さん あとは、ショッピングモールのイベント会場だと遠くから音楽が聴こえてくるので、音楽に興味がない方にもそこでアピールができるんじゃないかなと思っています。

鯨岡さん 演奏していると声が聞こえてくることもあって、「かっこいいよ!聴いていこう?」って言われると、「うわあかっこいいって言われちゃったー!」って喜んじゃいますね(笑)。

 

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鯨岡さんの尺八ケースは『鬼滅の刃』我妻善逸と同じ絵柄。・・・遊び心!

鯨岡さん「知られざる名曲を現代の皆さんにも一度は味わってほしい」

―ステイ・アット・ニイガタ・コンサートのプログラムで意識していることはありますか?

鯨岡さん 最初のステイ・アット・ニイガタ・コンサートの時には、とにかく楽しんでもらおうと思ってステージを考えましたが、今回は箏と尺八だけで、皆さんも春に向けてワクワクしましょう!みたいな曲を選びました。

藤崎さん 聴きごたえのある曲を選曲しましたね。『アメイジンググレイス』と『春よ来い』は知っている方も多いメジャーな曲ですが、他の2曲は割とクラシックよりかな。

鯨岡さん 『萌春』は今から40年ほど前に作られた曲で、春のもつエネルギーと言うか力強さみたいなのが箏と尺八の音色に託されて表現されているんです。僕らが大事にしてる曲で、割とこの時期の真面目なコンサートに演奏しますね。

藤崎さん 9分あって、ちょっと長めの曲なんです。

鯨岡さん 西洋の音楽を勉強した作曲家が和楽器のために曲を作る時代に生まれた曲で、知られざる名曲を現代の皆さんにも一度は味わってほしいです。ステイ・アット・ニイガタ・コンサートはジャンルも楽器も幅広いので、お客様にはいろんな演奏家のエネルギーを受け取っていただきたいですね。

 

―ステイ・アット・ニイガタ・コンサートへの意気込みをお願いします!

藤崎さん まだコロナ禍で大変な時期が続いてますが、気持ちをちょっとリラックスできるようなそんな時間が作れたらいいなと思います。

鯨岡さん どんなにSNSとかインターネットが発達してても「同じ場所で同じ時間を一緒に過ごす」ことはできないので、楽しいと感じてもらえるようなひとときをお届けしたいですね。

 

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コンサートホールの舞台裏で、過去に書いたサインとともに。

 

「NGT48がでてきたときは震えたよね。」「他のエンタメと勝負すると、やっぱりNetflixはライバルだよ。」と、インタビュー中もお互いの言葉を重ねていきながら、「薫風之音」としての想いや考えを伝えてくれたお二人。ステイ・アット・ニイガタ・コンサートでは新潟ゆかりのアーティストたちのステージに魅了されること間違いなし!ぜひコンサートホールでお待ちしています。

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