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【前編】株式会社カヤノ 常務取締役・茅野直樹さんインタビュー

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2021年に創業100年を迎え、今年で104周年となる株式会社カヤノさま。「住まいの総合資材販売:流通事業」「住宅の設計施工:カヤノハウジングプロジェクト」「生活に花をという思いから始めた花屋:HOUSE & GARDEN」「雑誌クロワッサンから生まれた生活雑貨の店:クロワッサンの店」…多岐に事業展開する新潟の住まい・暮らしを支える企業です。りゅーとぴあのホールスポンサーでもあるカヤノさまの常務取締役・茅野直樹さんにお話を聞きました!

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“生活者”として一人ひとりに寄り添っています

—よろしくお願いします!さて、創業からこれまでの沿革を教えてください。

1921年、木挽き職人である茅野与作が信濃川のほとりの上大川前通で創業したのが始まりです。偶然ですが、北島三郎さんのヒット曲「与作」と同じ名前ですね(笑)。丸太から板物を製材して販売していたんですよ。

第二次世界大戦後、現在「HOUSE & GARDEN」「クロワッサンの店」のある新潟市中央区川端町に「茅野材木店」を創設。2代目社長時代にはアルミサッシの取り扱いをスタートし、個人住宅需要の高まりを受け、大型製材工場を設立しました。

3代目で私の父でもある現社長が、エンドユーザーとなるお客さまと直接触れ合う仕事がしたいという思いから、84年に株式会社カヤノハウジングプロジェクトを設立し、「クロワッサンの店新潟店」を開店。個人住宅の建築と、ガーデニングなど住宅部門にも本格的に進出しました。94年には世界の生花と木の小物を販売する「WE LOVE WOOD」を西堀にオープンし、それが2001年に開店した「HOUSE & GARDEN」の前身になります。当時は珍しかったサンダーソニアなどの花を輸入して販売していたんです。

エンドユーザーの方が本当に「いいな」と思うものにさらにワクワクを加えて提案するため、変革を繰り返して100年以上、歩みを進めてきました。

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上大川前通にある「HOUSE & GARDEN」「クロワッサンの店」
店内に入ると様々な花が出迎えてくれる。

 

—企業として大切にされていることは?

現社長はよく「チャレンジ」という言葉を使いますが、受け身で企業は継続できません。「生活を提案する」ことが、全ての部門の仕事に共通する大きなポイントであり、とても重要。私たち社員も生活者ですから、その目線でお客さまにライフスタイルを提案しますが、それは仕事であっても楽しいことなんです。カヤノの事業は一言ではくくれませんが、それぞれにプロフェッショナルがいますから、暮らしにまつわることをトータルで提案できます。時代の変化の中で、変革を恐れず、挑戦を続けていきたいと思っています。

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「HOUSE & GARDEN」「クロワッサンの店」にあるワインセラー。
設計から施工まで自社で行えるのはカヤノならでは。

 

—失敗を恐れず挑戦し続けているのはすごいですね!

そうしないと生きていけないですからね。現社長はかつて「材木屋が住宅の元請けになったり、生活雑貨の店をやったり、大丈夫なのか」と周囲から危惧されたそうですが、志を貫き、今に至ります。
新築の注文住宅需要が圧倒的に少なくなっていく中で、自分たちは何ができるかを考え、マンションのリノベーション工事の事業を始めたのが7年前です。新潟の夏は高温多湿、冬は降雪と住宅建築の条件的には厳しい。だからこそ、地元業者としてできることはあると思っています。人がいる限りは「住まう殻」である家はなくならない。いろいろな方面から新しい提案をしていきたいですね。

私は常に、社員みんなが持つ力をそれぞれうまく出し合えば、どんなことだってできると信じています。例えば約20年前から開催しているお客さま感謝祭の「カヤノ祭り」。年1回、社員がアイディアを出し合い、総力をあげて2日間開催しますが、毎年約4000人のお客様にお越しいただいています。たくさんのお客様に来ていただいているのは、お客様だけでなく社員も楽しんでいるからだと思うんですよ。自分の仕事や扱っている商品が心から好きな社員がそろっているのもカヤノの特徴です。

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店内に掲示している「スタッフの買ってよかったもの」を見て、購入するお客様もいるとのこと。

 

—カンパニースローガンは?

「生活を楽しむモノ、コト、スペース」を掲げ、「上質な暮らしをコーディネートする」ことが使命。この根幹をとても大事にしています。
「38の行動基準」もあります。当たり前のことばかりですよ。「清掃・整理・整頓は確実に実施する」「時間は守る」「社内外、誰にでも笑顔で対応できる」「社内コミュニケーションを徹底する」「清潔感のある身なり・服装をしている」など。自分自身ではできていると思っていても、周囲から見たらできていないこともあるでしょう。それを受け止めて、自分で解決していく。自立性を持って行動することに尽きますね。

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肌身離さず持っているクレドを見せていただきました。

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文章:本間千英子
編集:りゅーとぴあ広報営業課

4月りゅーとぴあ開催アート・ミックス・ジャパンに出店します!

第14回 茅野恭子 フラワーレッスン
マスターズコース作品展 ーHANAー

今年のテーマは『日本文化を愛でる春』。
各々が思いを込めてデザイン、制作されたアレンジメントやブーケなどの作品をゆっくりご覧ください。

2024年4月13日(土)~4月14日(日)
AM10:00~PM6:00
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館2F
入場料:無料

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