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Special interview 外村 理紗さん(後編) – 2度のスランプを乗り越えた先、新潟でのリサイタルへの意気込み

いよいよ、こちらのインタビューも後編となりました。沢山の魅力をお持ちの外村さん。昨年は聴けなかったストラディバリウスの音色とともに最高のプログラムをコンサートホールでお聴きいただけます。りゅーとぴあが友の会の皆様に自信をもっておすすめする「外村理紗 ヴァイオリン・リサイタル」、ぜひお聴きください!

こちらのインタビューは前編中編後編の<後編>です。

Special interview 外村 理紗さん(後編) – 2度のスランプを乗り越えた先、新潟でのリサイタルへの意気込みの画像

外村さんの注目アーティストとは…?

―日本人の若手音楽家で注目している方はいますか?

ヴァイオリニストになりますが、村田夏帆さん、吉村妃鞠さん、他にも小中学生で物凄く弾ける方がたくさんいらっしゃいますよね。パガニーニなどの技術力のいる曲をきちんと弾けていて、しかも音楽性も兼ね備えているのが怖いくらい凄い、という印象です。

―昨年7月、東京交響楽団 第121回新潟定期演奏会にご出演いただきました。新潟やりゅーとぴあの印象を教えてください。

初めて訪れる新潟で観光したかったのですが、日帰りで叶わず残念でした。りゅーとぴあのコンサートホールはすごく弾きやすくて、素敵なホールだなあという印象が残っています。

リハーサルで舞台に入った瞬間に、席が360度目に映るのも印象深かったです。音を出した時も、わんわんと過大に響かず音がしっかり遠くに飛ぶ、本当に素晴らしいホールだなと。チャイコフスキーを弾き終わった後も、お客様がすごく温かかった印象があります。

Special interview 外村 理紗さん(後編) – 2度のスランプを乗り越えた先、新潟でのリサイタルへの意気込みの画像
東京交響楽団 第121回新潟定期演奏会のようす(2021年7月11日 りゅーとぴあコンサートホールにて)

2度の挫折を乗り越えて―音楽家の道

―1つのことを熱心に取り組むのは難しいことと想像します。これまでにヴァイオリンを辞めようと思ったことや挫折をした経験はありますか。

少し言いづらいのですが、2度辞めたいと思ったことがあります。

1度目は中学2年生の時。勉強に熱心な学校に通っており、周りの雰囲気は勉強一筋という感じでした。周りは温かくサポートはしてくれましたが、勉強もしてみたいなと思って辞めたくなったことがありました。

そんな私の気持ちを察してくれたのか、母は私をとある演奏会に連れていき、そこで聴いた演奏で音楽の世界に戻ろうかなと思いました。そこから本気で音楽の道に進もうと決意し、音楽の高校を探し始め、学生音楽コンクールに再チャレンジしました。

2度目は、最近のことで言うのが恥ずかしいのですが、実はコロナ禍になった直後です。もうやめてしまいたいと思うほどの人生最大のスランプに陥ってしまったんです。でもそれが、私の性格や演奏を変えてくれたと思います。

スランプから抜けたきっかけは、ロームミュージックファンデーションで仲の良いピアニストの吉見友貴さんと8月のコンサートでシューベルトを演奏した時です。「なんだか楽しい!」と、1年ぶりに感覚として戻ってきました。さらにその頃、武生の国際音楽祭に呼んでいただき、温かい音楽家の皆さまに囲まれました。スランプのときは舞台に上がることが本当に怖かったのですが、そこで初めて舞台で演奏するのが心から楽しいと感じ、またイチから頑張ろうと思いました。

Special interview 外村 理紗さん(後編) – 2度のスランプを乗り越えた先、新潟でのリサイタルへの意気込みの画像

―最後に、新潟のお客様へのメッセージをお願いします。

今回弾かせていただくのは、グリーグのソナタとシベリウスの小品で、シベリウスの小品はあまり聞き馴染みのない曲だと思いますが、すごくいい曲なので楽しんでいただきたいです。後半はフランクのソナタと、サンサーンスの序奏とロンドカプリチオーソを選びましたが、どちらもすごく思い出深い曲です。特にロンドカプリチオーソは中学3年生から弾き続けている曲で、私の節目で演奏してきた曲でもあります。そういった感情を織り交ぜながら演奏したいと思います。

皆様にお会いできるのを本当に楽しみにしています。

Special interview 外村 理紗さん(後編) – 2度のスランプを乗り越えた先、新潟でのリサイタルへの意気込みの画像

 

6月18日(土)14:00開演「外村理紗 ヴァイオリン・リサイタル」をりゅーとぴあの会員の皆さまに、日頃の感謝をこめてお届けします。会員としてりゅーとぴあを支えてくださっている皆さま、これから会員になる予定の皆さま、ぜひ外村理紗さんの演奏にご期待ください。ご来場をお待ちしております。

会員制度について

「N-PAC mate 友の会フレンズ(入会金0円・年会費2,750円税込)」と「インターネット会員(入会金・年会費無料)」の2種類がございます。

ご入会・ご登録の詳細はこちらをご覧ください。

公演詳細

りゅーとぴあ会員限定コンサートVol.4
外村 理紗 ヴァイオリン・リサイタル
~東響121回新潟定期で賞賛の嵐!フランク生誕200年を彩る~

2022年6月18日(土)14:00開演
全席指定3,000円

ピアノ:沼沢 淑音

チケット好評発売中!

※こちらの公演は「N-PAC mate 友の会フレンズ(入会金0円・年会費2,750円税込)」と「インターネット会員(入会金・年会費無料)」に入会/登録した方のみチケット購入ができます。
ご入会・ご登録の詳細はこちらをご覧ください。

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