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スタッフも驚いた! 能「高砂」の、想像以上のおめでたさ!

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いよいよ1/8(土)に開演となる 宝生流特別公演 ~高砂~
数あるお能の中で「最もおめでたい曲」として知られる高砂ですが、実際どのような内容が謡われているのでしょうか…?

疑問に思ったスタッフが能の台本、謡本(うたいぼん)を詳しく見てみると、想像を上回る、とても縁起の良いフレーズが書かれていました。

単におめでたいだけではなく、コロナ禍の今こそ必要な祝福が謡われており、ぜひ多くの方々に知っていただきたくご紹介させていただきますね。

 

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能「高砂」

 

場面は終盤。住吉明神がさっそうと現れて、神舞を舞い、平和を讃えるシーンです。まずは謡を原文そのままでご覧ください。
(ちょっと難しいのですが、その下に現代語訳があります)

 

さす腕(カイナ)には、悪魔を払ひ、をさむる手には、寿福を抱き、

千秋楽(せんしゅうらく)は民を撫で、万歳楽(まんざいらく)には命を延ぶ、

相生(あいおい)の松風、颯々の声ぞ楽しむ、颯々の声ぞ楽しむ

 

これを現代語訳とともに解説すると、次のようになります。

 

(住吉明神が舞いながら)前方に向けて伸ばした腕で悪魔を追い払い、自らに引き寄せる手で福を抱き取り人々にもたらす。

(住吉明神が)一千年もの長い繁栄をたたえる「千秋楽」を舞うことによって人々の心を和らげて安んじ、一万年もの齢を祝福する「万歳楽」を舞うことによって人々の命が延びるよう長寿を祈る。

万年もの長い時を共に生きる「相生の松」に吹く風は、勢いに満ちて楽し気な、活き活きとした音を立てている。この吹き抜ける松風の清々しく颯爽とした声音を楽しもう。

 

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高砂神社にある現在の「相生の松」

 

いかがでしょうか。
能「高砂」というと夫婦円満のイメージが強いですが、この謡では、人々のために神様(住吉明神)が舞い、悪魔を追い払って繁栄と長寿を祈る内容になっていたのです。

能「高砂」は、ただの能楽鑑賞ではなく、お清めの体験とも言われています。
一年の始まりにぜひご覧いただき、良い一年をお迎えください。ご来場お待ちしております!

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