田中角栄の半生を描いた舞台作品、「闇の将軍」四部作は、紀伊國屋演劇賞や読売演劇大賞を受賞したJACROWの代表作である。
2024年1月、りゅーとぴあ・劇場でも四部作を一挙上演しグランドフィナーレを迎えた。これでシリーズは完結、しばらくは再演しないつもりでいた。しかし、新潟のお客様の拍手があまりにも熱かった。こんなにも熱い拍手を私は忘れることができない。だからこそ特別に番外編を上演したいと思うように。そう、恩返しの意味で。小さな思い付きではあるが、大きな支援をいただき実現することに。心から感謝！

東京から行くJACROWメンバーは田中角栄こと狩野和馬と福田真夕のふたりだけ。あとの出演者は新潟の人たちという企画。つまり滞在制作である。もちろんこの作品、新作ではあるが新潟でしか上演しない。新潟で育てられたこの作品が、錦を衣て郷に還るのだ。文字通り、新潟人の新潟人による新潟人のための「闇の将軍」特別編である。

1983年12月に行われた衆議院議員総選挙・・・ロッキード事件で有罪判決を受けながらも田中角栄は大量票を獲得してトップ当選を果たす。闇の将軍・第3話『常闇、世を照らす』でのワンシーンである。本作はこのワンシーンの裏側を描いた物語である。なぜ強烈に吹き荒れる逆風の中、トップ当選できたのか。そこには終生、角栄を支え続けた史上最大の選挙組織「越山会」があった。
角栄と越山会の交流を描くことで、新潟が生んだ稀代の政治家田中角栄とは何だったのかを問いかける試みである。政治が混迷を極める今だからこそ改めて振り返ってみたいと思ったからだ。

この越山会を演じる俳優たちをオーディションによって採用する。私たちと一緒に唯一無二の演劇体験をしませんか。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

JACROW代表　中村ノブアキ

中村ノブアキ演劇作品の出演者募集！

演出家で劇作家の中村ノブアキによる演劇作品の創作をりゅーとぴあで実施します！
中村が書き下ろす代表作「闇の将軍」のスピンオフ新作をオーディションで選ばれた出演者と一緒につくり、2026年2月にりゅーとぴあ・能楽堂で上演します。
皆様のご参加をお待ちしております。

JACROW×新潟でつくる演劇
闇の将軍外伝『深闇、郷に還る』

［脚本・演出］中村ノブアキ
［日時］2026年2月7日(土)・8日(日) ※開演時間未定
［会場］りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・能楽堂
［出演］狩野和馬、福田真夕（以上JACROW）＋オーディションで選ばれた出演者（6～10名程度）

稽古日・本番までのスケジュール

※稽古会場はりゅーとぴあ内です。
※稽古日・時間は2025年4月時点のものです。今後、出演者との調整の上、変更の可能性もあります。