【客席の入退場について】「観世流特別公演～翁～」ご来場のお客様へ

「観世流特別公演～翁～」公演にご来場ありがとうございます。
公演最初に上演される「翁」上演中（約60分を予定）は、客席への入退場ができません。
周辺イベントや降雪などで駐車場の混雑も予想されますので、どうぞお早めにご来場くださりますよう、お願い申し上げます。

▼白山公園駐車場の混雑予想・臨時バスの運行案内
https://www.ryutopia.or.jp/news/24731/

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開館25周年を記念し
特別な能「翁」を10年ぶりに上演！

能「翁」は舞台開きなど特別な機会に上演される能で、りゅーとぴあでは10年ぶりの上演です。天女の舞が美しい名曲「羽衣」では、観世流二十六世宗家観世清和の嫡男・観世三郎太が出演！観阿弥・世阿弥を祖とする観世宗家に生まれ、次世代を担う存在として活躍する若き能楽師の舞台にご期待ください。

演目

「翁(おきな)」（観世流）山階彌右衛門

　連吟「高砂(たかさご)」 小林恆生　古澤幸正　石橋保夫
　仕舞「屋島(やしま)」 松木千俊
　仕舞「柏崎(かしわざき)」観世喜正
　仕舞「山姥(やまんば)」 大松洋一
　独吟「三山(みつやま)」（宝生流）朝倉俊樹

能「羽衣(はごろも)彩色之伝」（観世流）観世三郎太

※「翁」上演中は、客席への入退場ができません。予めご了承ください。

あらすじ

翁

「翁」は「能にして能にあらず」といわれ、能の中でも別格として古くから重んじられてきました。演劇的なストーリーはなく、神聖な儀式としての祝言と祝舞が中心の曲です。演出も他の能とは異なる独自の様式を持ちます。

千歳(せんざい)・翁・三番三(さんばそう)の三人の役者が神となり、天下泰平・国土安穏・五穀豊穣への祈りをめでたい謡と舞で表現します。颯爽たる千歳の舞に始まり、舞台上で白い翁面「白式尉(はくしきじょう)」をかけ翁となったシテが舞う、荘重な翁の舞が続きます。シテが観客の前で面をかけ、また外すことは他の能ではあり得ません。翁は舞が終わると面を外し、千歳を従えて退場します。その後、狂言方の三番三が「揉之段(もみのだん)」と、黒い翁面「黒色尉(こくしきじょう)」をかけ鈴を振りながら舞う「鈴之段(すずのだん)」の二つの、生命の躍動を感じさせる力強い舞を舞います。

祈りと祝福の謡と舞により、未来を寿ぐ「翁」の舞台をどうぞご体験ください。

撮影：前島吉裕

能「羽衣　彩色之伝」

三保(みほ)の松原に住む漁師・白龍(はくりょう)が、松の木の枝に美しい衣がかかっているのを見つけ、家宝にしようと持ち帰ろうとします。そこへ天人が現れ、その衣は天人の羽衣なので返してほしいと頼みます。白龍はさらに国宝にしようと返そうとしません。

羽衣がないと天に帰れないと嘆き悲しむ天人の姿に、白龍は羽衣を返す約束をし、そのかわりに天人の舞を見せてほしいと頼みます。天人は喜んで承知し、羽衣を着け美しい舞を舞います。天人は空高く上がり、数々の宝を地上に降らせ、天へと帰っていきます。

プロフィール

山階彌右衛門（やましなやえもん）

シテ方観世流能楽師。1961年、二十五世観世宗家 観世左近元正の次男として生まれる。父及び兄・二十六世宗家 観世清和に師事。2007年に十二世山階彌右衛門を襲名。重要無形文化財総合指定保持者。国内外の能楽公演で活躍するほか、ワークショップなど能楽普及にも力を注いでいる。2020年 第４０回「伝統文化ポーラ賞」最優秀賞受賞。

観世三郎太（かんぜさぶろうた）

シテ方観世流能楽師。1999年生まれ。二十六世観世宗家 観世清和の嫡男。父に師事。能を大成した観阿弥・世阿弥の子孫であり、次世代を担う能楽師として活躍している。「翁」「道成寺」「乱」など数々の大曲を勤め、令和5年G7広島サミット 内閣総理大臣夫妻主催社交夕食会にて、我が国の伝統芸能を代表し「石橋」を演ずる。（一社）観世会副理事長、（一財）観世文庫評議員。

◎字幕タブレット貸出しあります

　日本語・英語の2言語で解説付きの字幕タブレットを貸出します。（1台500円／台数限定）